EBMに関係するサイトおよび文献データベース紹介(国内)

(1) 臨床ガイドライン関連

国内では無料で公開されているガイドラインは少なく、多くは有料の刊行物として発表されています。リハビリテーション医療に関係するものは特に少ないのが現状です。

Minds(マインズ)

http://minds.jcqhc.or.jp

日本医療機能評価機構が実施する医療情報サービス事業で、豊富な診療ガイドラインの情報を提供しています。

Mindsでは、診療ガイドライン作成班や各種学会が作成した診療ガイドラインのほか、引用文献、ガイドライン作成後に公表された文献、Cochrane abstractsなどを見ることができます。

文献はすべて所定の書式の構造化抄録に整えられて掲載され、海外文献は和訳されており、PubMedへのリンクも付いています。無料登録によりPDF出力が可能です。

理学療法アプローチを含む内容のガイドラインは少ないものの、疾患毎に標準的な治療法全般を把握する上では役立つと思われます。

<公開されている疾患別等のガイドライン>
アルツハイマー型痴呆, 胃潰瘍, 胃癌, 胃がん健診, 潰瘍性大腸炎, 肝癌, 急性心筋梗塞, 急性膵炎, 急性胆管炎・胆嚢炎, 虚血性心疾患, クモ膜下出血, 頸椎後縦靭帯骨化症, 頸椎症性脊髄症, 健康検査の健診項目, 高血圧, 骨関節術後感染, 骨粗鬆症, 歯科, 子宮体癌, 周産期ドメスティック・バイオレンス, 小児急性中耳炎, 上腕骨外側上顆炎, 褥瘡, 食道癌, 腎癌, 膵癌, 前十字靭帯損傷, 喘息, 前立腺癌, 前立腺肥大, 大腿骨頚部/転子部骨折, 大腸癌, 大腸がん健診, 痛風・高尿酸血症, 頭頚部癌, 糖尿病, 特発性正常水頭圧症, 軟部腫瘍, 乳癌, 尿失禁, 尿路結石症, 妊娠出産ケア, 脳梗塞, 脳出血, 肺癌, 肺がん健診, 白内障, 鼻アレルギー, 皮膚悪性腫瘍, 不整脈, 慢性心不全, 慢性頭痛, 腰椎椎間板ヘルニア, 腰痛

(2) 医中誌Web

http://www.jamas.or.jp
医学中央雑誌(国内医学文献の抄録誌)のデータをWebで検索するサービスです。有料ですが無料体験版もあります。

(3) J-STAGE 科学技術情報発信・流通総合システム

http://www.jstage.jst.go.jp/browse/-char/ja
国内の学術論文を無料で検索できます。

(4) Cinii 論文情報ナビゲータ 国立情報学研究所

http://ci.nii.ac.jp
国内の学術論文を検索できます。閲覧には無料のものと登録による有料のものとがあります。

(5) 医学用語を歩く

http://sisoken.la.coocan.jp/
医学用語を楽しく学んでいくための研究および情報交換を目的とした医学図書館員の研究会である「シソーラス研究会」のホームページです。
PubMed で使われる統制語であるMeSH (Medical Subject Headings)を中心に様々な活動に取り組んでいます。MeSH に関する情報が豊富です。

(6) The SPELL

http://spell.umin.jp
EBM(Evidence-Based Medicine,根拠に基づく医療)の実践と生涯教育の広場です。
ホームページには文献データベース関連のwebが数多くリンクされています。
EBMについての解説、生涯学習のための学習法、学生を対象としたEBM勉強会の紹介、EBMに関する教材や資料の紹介、EBMワークショップなどのEBMに関するイベントの紹介をしています。

(7) Google Scholar

http://scholar.google.co.jp
web検索サイトのGoogleの拡張機能の1つで、日本語での学術論文の検索が可能です。日本の文献が非常に多く登録されています。
分野や発行元を問わず、国内外の学術出版社、専門学会、プレプリント管理機関、大学、およびその他の学術団体の学術専門誌、論文、書籍、要約、記事を検索できる検索エンジンで、資料によっては無料で全文を閲覧できるサイトにリンクしている場合も多く、重宝します。

(8) CASP JAPAN

http://caspjp.umin.ac.jp
主な内容:EBM教育に関する資料が豊富に紹介されています。
開設者の説明から引用すると、サイトの目的は以下の通りです。
「CASP(Critical Appraisal Skills Programme)の目的は、医療や保健の現場で判断をする職種に就いている人だけでなく、その判断に関わるすべての人が、その根拠をわきまえた上で判断し行動できるように支援することです。 CASPは英国オックスフォードでの市民のための健康支援活動(PHRU: Public Health Resource Unit)の一部として始まりました。この理念に基づく行動を広く提供しています。このCASPの理念と活動を国際的に広げることを目的にしたネットワークがCASP internationalです。CASP JapanはCASP internationalの支援を受けながら日本を対象に活動しています。」

2017年10月23日掲載

PAGETOP