研究デザイン:
無作為化比較試験
対象:
11歳から17歳の範囲でGMFCSがⅠ~Ⅲの脳性麻痺で、ウエブサイト利用のための読解力と理解力があり、インターネットに毎週アクセスできる環境にある41名である(男性26名、女性15名。平均年齢13歳7ヶ月。GMFCSⅠ21名、Ⅱ17名、Ⅲ3名。片麻痺16名、四肢麻痺25名。)。4ヶ月の間に整形外科的手術が予定されている場合は除外された。
対象は、GMFCSに基づく層別無作為抽出により、介入群20名と対照群21名に割り付けられた。
介入:
介入群に対する活動の説明は、「Get Set website」で毎週発表された。Get Setは双方向的なインターネットに基づくプログラムで、認知理論に基づき、教育、クイズ、目標設定、内省、明確な役割などを含んでいる。プログラムは8週間実行された。一方対照群は、評価の目的は健康の管理であると知らされ、自由で普通の活動をすることを奨励された。すべての対象者は、研究期間を通して普段のセラピーを受け続けた。
評価:
NL-1000 activity monitorsを用いて1週間の歩数と歩行距離、moderate to vigorous physical activity (MVPA) minutesを測定した。Multimedia Activity Recall for Children and Adolescents (MARCA)[1.]を用いて身体活動行動を測定した。Lifestyle Education for Activity Program [LEAP] Ⅱ scale[2.]を用いて、運動知識、運動態度、運動意志、自己効力感が測定された。また、6分間歩行テストが行なわれた。これらの測定は、ベースライン、10週後、20週後に行われた。
統計:
各期の2群間の比較にはt検定及びχ2検定を用い、ベースラインから10週と20週の結果の変化は、混合モデル分析を用い分析した。