研究への参加基準は,「WHOの定義による脳卒中である」「18歳以上である」「スウェーデン語でコミュニケーションがとれる」「歩行補助具を使用してもいいので他人の援助なしに6分間歩行ができる」を満たしているものである。最終的な研究対象者は31名(女性9名,男性22名)である。平均年齢は59.7±8.1歳(36歳から73歳)である。脳卒中発症からの経過期間は中央値で8年(7年から10年)である。
測定項目は最大歩行速度,6分間歩行距離(6MWT距離),生理的コストインデックス(PCI)を使用して算出したエネルギーコスト,下肢の運動機能障害評価としてFugl-Meyer assessmentである。
その他,体重と身長によりBMIを算出した。脳卒中以外の医学的問題はアンケートにより把握し,心拍数に影響を及ぼすような事項は記録した。最近3ヶ月間の連続屋外歩行距離の頻度はアンケートにより調査し,500mを基準として分類した。最近の身体活動はPhysical Activity Scale for the Elderly(PASE)により把握した。