RR群には、ノルウェーの標準的な心臓リハプログラムである4週間の滞在型の心臓リハビリテーションを実施した。運動療法の強度は自覚的運動強度を基準とし、低強度をBorg11、中等度強度をBorg12~14、高強度をBorg15~17とした。滞在中に30セッション(低強度4回、中等度16回、高強度10回)の運動を行った。運動の種類は屋外歩行、クロスカントリースキー、屋内でのエルゴメーター、ボールゲーム等とした。運動療法以外にも、ダイエットや禁煙等の一般的な教育プログラムも行った。4週間の滞在プログラム終了後は自宅においても運動を継続するよう指導した。
AIT群は、自宅にて週3回のAITを6か月間行うよう指導した。AITはまずウォーミングアップを10分間行い、次に高強度(最高心拍数の85~95%)の運動4分間と中等度強度(最高心拍数の70%)の運動3分間を1周期とし、それを4回繰り返した。運動の種類は歩行、ジョギング、水泳、サイクリング等とした。安全面への配慮としては、自宅での運動中及び終了後にもリハセンタースタッフと連絡が可能な状態で行うよう指導した。またAIT実施状況を日誌に記載するよう指導した。
アウトカム:下記アウトカムを用いて介入前、6か月後で評価を行った。
- 心肺運動負荷試験:最高酸素摂取量、最大負荷時の自覚的運動強度、心拍減衰応答(HRR)
- 血液生化学検査:HDL、中性脂肪、総コレステロール、フェリチン、グルコース、HbA1c
- QOL: MacNew Heart Disease Health-related Quality of Life Questionnaire 1)