足部計測値のICCは、舟状骨高(ICC=0.86)、舟状骨沈降度(ICC=0.56)、FPI(ICC=0.91)、arch index(ICC=0.93)で、FPI、舟状骨高、arch indexでは変動係数が小さかった。体重はarch indexとは有意な相関(r=0.44, p<0.001)を示したが、FPI(r=0.22, p=0.09)、舟状骨高(r=0.008, p=0.94)、舟状骨沈降度(r=0.20, p=0.12)との相関は有意でなかった。したがって、 2群間でのarch indexの比較の際は、体重を共変量として取り扱った。群間比較では、対照群と膝OA群との間で以下の項目に有意差を認め、膝OA群は対照群に比較してより足部の回内傾向が示された:FPI(1.35±1.43 vs. 2.46±2.18, p=0.02; d=0.61、medium effect size)、舟状骨沈降度(0.02±0.01 vs. 0.03±0.01, p=0.01; d=1.02, large effect size)、arch index(0.22±0.04 vs. 0.26±0.04, p=0.04; d=1.02, large effect size)。しかし、舟状骨高は群間に有意差がなかった(0.24±0.03 vs. 0.23±0.03, p=0.54; d=0.04, negligible effect size)。