対象はGross Motor Function Classification System(GMFCS)にてレベルⅠが9名、レベルⅡが12名、レベルⅢが12名の計33名(痙直型両麻痺16名、痙直型片麻痺4名、アテトーゼ型8名、失調型5名)だった。男女比は男16名、女17名、平均年齢は13.8±2.8歳(6~18歳)だった。
FTSSTの測定は、高さを調整した椅子で、大腿の半分を座面に接地させた。足底が床面に接地した状態で股関節を約90度屈曲位とし、膝関節中心から10cm後方にくるぶしがくるように位置した。測定の開始は検査者の合図とし、測定の終了は対象者の背中が椅子の背もたれに接地した時とした。対象者が一人で立ち座りを行えない場合は、介助者が両上肢を持ち、測定を行った。測定は3回行い、課題間には1分間の休憩を設けた。分析には3回の平均値を使用し、時間が短い方が機能的能力が高いとした。
FTSSTにおける検者内信頼性(ICC3,2)と検者間信頼性(ICC2,2)を検証した。また、FTSST とTimed up and go test (TUG)、Berg balance scale(BBS)とのPearsonの相関関係を調査した。