E-SAS(イーサス)とは(公社)日本理学療法士協会が、厚生労働省から平成17年度~19年度に「老人保健事業推進等補助金事業」の4交付を受け、多くの会員の方のご協力得て開発したアセスメントセットです。

E-SASは介護予防事業「運動器の機能向上」の効果を、筋力やバランスといった運動機能のみによって評価するのではなく、参加者(高齢者)が活動的な地域生活の営みを獲得できたか、という視点から評価することをねらったアセスメントセットです。言い換えると、参加者(高齢者)が地域で活動的な生活を行っていくために必要とされる様々な要素を明確にするためのアセスメントセットです。

E-SASにおいて工夫している点は、「運動機能」に加えて「高齢者のイキイキとした地域生活づくり」を目指した心理社会的な概念および生活空間に着眼し、実践的ツールとして構成したところです。「イキイキとした地域生活」が障害の予防や重度化予防のための鍵であることを、参加者とその家族、介護予防に関わるすべてのスタッフにわかりやすく見せてくれます。

個別アドバイスシート2009(例)

住民の皆様に対して

高齢者の「イキイキとした地域生活」の持続・向上に役立ちます

  1. 自らの活動性が視覚化されるので、事業参加の動機付けになる。
  2. 活動性が変化し得ることを理解できる。
  3. 活動的な地域生活の重要性を認識しやすくできる。
PAGETOP

介護予防に関わるスタッフ(専門職)に対して

高齢者の生活機能低下予防のイメージを視覚化し、スタッフ間の連携がしやすくなります

  1. 高齢者の自立生活維持に関する効果をイメージ化し、共通理解が得られる。
  2. 活動向上をめざす行動変容に向けた介入につなげやすい。
  3. 活動的な地域生活の変化に対するデータ出力ファイルとして使える。

指導の効果を高めます

  1. 高齢者の身体機能評価を補完するマッピングチャートとして使える。
  2. 高齢者の状態を維持・向上するための実践ツールとして使える。
  3. 効果判定作業の簡素化を図れる。
  4. 高齢者へのフィードバック手段として使える。
PAGETOP