代表運営幹事挨拶

日本糖尿病理学療法学会では糖尿病や肥満症、これら疾病管理に関連する腎臓や肝臓の機能異常などの代謝疾患・障害に対する理学療法のエビデンス構築に向けた学術活動を積極的に推進していきたいと考えています。運動療法は、糖尿病や肥満症を代表とした生活習慣病の予防および基本治療として確立していますが、その実施率は基本治療の中で最も低いことが明らかです。理学療法士の介入によって、運動療法の実施率が向上することを示す必要があります。関連学協会との協調も図りつつ、理学療法士が運動療法の担い手としての地位の確立に学術活動を通して寄与したいと考えています。慢性の高血糖状態は神経を障害し、運動器、身体能力に対して直接的に影響を及ぼすことから、高齢化が進む日本においては介護予防の観点からも代謝疾患・障害の管理指導における理学療法のエビデンス構築が必要と考えています。
 一方、臨床では代謝疾患・障害のみを扱うことが困難な現状にあります。理学療法としての学術性を展開していくにあたっては、糖尿病を基礎疾患とする脳血管障害や冠動脈疾患などの動脈硬化性疾患に対する理学療法に焦点をあてるなど、他の分科学会と連携し実績を積んでいくことが必要と考えています。
 皆様のご理解とご支援を賜りますように何卒よろしくお願いいたします。
 

2015年4月 
日本糖尿病理学療法学会 
代表運営幹事 野村 卓生 

日本糖尿病理学療法学会<br>代表運営幹事 野村 卓生

日本糖尿病理学療法学会
代表運営幹事 野村 卓生