covid-19

緊急事態宣言の解除をなされる地域が増え、学校等への休業要請も解除されてきています。しかしながら、感染第2波、第3波の到来も想定されていますので、教育関係者、臨床現場の皆さん共々、十分な感染防止策を講じた上で、理学療法教育の推進に努めて頂きますようお願いいたします。


関係省庁通知

養成教育

理学療法士養成教育を取り組む上でのポイント

各種監督官庁の通知を踏まえて、各養成施設において、十分な検討を加えて取り組むことが必要です。

下記の点を考慮することが大切です。

  1. 養成課程にある学生の安全を考えましょう。
    (学生への感染防止にご留意下さい。)
  2. 臨床実習については、厚労省からの事務連絡を踏まえた上で、対応を検討していきましょう。
    1. 臨床実習施設の多くが医療提供施設であることから、感染対策についての指導を十分に実施することが必要です。
    2. 実習生自身が感染する危険性、実習生自身が媒介者となる危険性がともにあることを理解させることが必要です。
    3. 臨床実習施設の第一業務は、対象者に対する理学療法の提供です。したがって、対象者の理解が得られるような環境において、臨床実習実施が必要です。臨床実習生の能力確認や実習内容等について、対象者に説明できるような取り組みが必要です。
    4. 厚生労働省からの事務連絡にありますように、どうしても実習配置が困難な場合には学内実習への振替も特例として認められていますが、その運用をする場合には、準備ならびに工夫を考えることが必要です。
    5. 最終学年の学生は、来春には、国家試験を受けて臨床現場に出向くことになります。それまでに一定の臨床経験を蓄積して送り出す役割が養成施設にはありますので、工夫を考えましょう。
    6. 学生は、臨床実習で臨床経験を積み重ねていく権利(修学権)を有しています。従って、学生間で臨床経験の時間等に大きな差が発生しないような工夫も必要です。

今回の新型コロナウイルス感染拡大への対応は、それぞれの教員が知恵を出し合い、工夫して行くことが大切になります。
順次、Tipsとして工夫方法を紹介していくようにします。

臨床実習指導をされる指導者の皆様も、ご自身が感染しないように、感染対策を講じて頂きますようお願いいたします。

学生指導ならびに学生の健康管理

  • 毎朝、健康管理表(体温ならびにその他特記症状)を記録させる。
  • 37.5°C以上の発熱を伴う風邪の症状がある場合は、自宅待機とする。
  • 『3つの密を避ける』(換気の悪い閉空間、人が集する場所、接した近距離での会話)

理学療法士養成教育を取り組む上での参考

文部科学省YouTubeチャンネル動画
仙台リハビリテーション専門学校の取り組みが紹介されました。

その他の学校の取り組みも文部科学省のTouTubeチャンネルにアップされていますので、参考になるかと思います。

対面授業再開のための手引きを公開しましたので、対面授業の再開を検討する際の参考にしてください。
 

臨床実習対応策

臨床実習施設から実習の受入ができないという連絡がはいる養成施設も出てきています。その際の対応策についてのまとめです。

  1. 可能な限り、別の実習施設への実習配置の変更を行い、臨床実習が継続できるようにする。
  2. 現在、登録している実習施設のみで対応出来ない場合には、新たな実習施設を確保し、臨床実習が継続できるようにする。
    (実習施設の登録については、特例制度が認められています。)
  3. 臨床実習の期間を変更して、臨床実習が継続できるようにする。
  4. 学生間での臨床実習の履修期間に大きな差が生じないように工夫し、全体の臨床実習期間の短縮を行い対応する。(不足する実習期間については学内演習で対応する。)
  5. 実習施設の再配置、実習期間の短縮での対応等ができない場合には、臨床実習にできるだけ近づけた学内演習・実習を工夫して取り組む。
*学生A:実習期のいずれもが中止となり実習期間合計が0週
 学生B;実習期Iを0週、実習期IIを8週で合計8週
 学生C:実習期いずれも中止とならず、合計16週

実習生が理学療法を学ぶ上での権利を守ると同時に、実習生自身が感染しない、拡散しないための感染防止策を講じることが必要です。

臨床教育

理学療法士は、対象者に直接、手を接触させて関わることが多い職種です。
また、病棟配属の理学療法士を除けば、多くの場合、複数の病棟の患者さんを受け持ち、日々理学療法を行っています。
理学療法士を介して感染を拡大しないために、
院内教育として

  • 今一度、感染防止策について、確認し合いましょう。
  • 担当する病棟の分担を決めるなど、病棟をまたいだ広範囲な活動にならない工夫ができるようであれば、可能な範囲で取り組みましょう。
感染防止のための基礎知識を増やしていきましょう。
日本理学療法士学会作成
「理学療法士のためのCOVID-19感染予防対策動画」 はこちらから

Tips

オンライン授業の実施
オンライン授業の実施には、いろいろな方法があります。
オンライン授業をこれから考えようとされている養成施設の教員の方は、まずは、文部科学省の「大学における多様なメディアを高度に利用した授業について」をご覧下さい。 
オンライン授業のためのツール
Moodle等のLearning Management Systemについては、各養成校で導入されておられるかと思いますので、ここでは省略させて頂きます。

ZOOM
テレビ会議ができるシステムです。現在、ac.jpのアドレスでログインし、会議室をオープンした場合には、時間制限がなく使用することが可能です。(通常、3名以上の会議の場合には40分という時間制限があります。)
学生の表情を見ながら健康管理をしたり、授業を進めたりすることができます。
セキュリティーの問題が指摘されておりましたので、最新のバージョンにアップし、セキュリティー対策をした上でご活用下さい。ZOOM5が最新バージョンとなります。
https://zoom.us/

テレビ会議を行うためのシステム
 
ZOOM以外にも
Teamshttps://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/microsoft-teams/group-chat-software
Google Meethttps://gsuite.google.co.jp/intl/ja/products/meet/
などもあります。
いずれのシステムを用いる場合にも、セキュリティーならびに個人情報の保護等への配慮をしながら、各養成校の実状に応じて、ご活用下さい。
 
Miro
オンラインホワイトボードのシステムです。仮想空間にあるホワイトボードに、付箋をはったり、図形を書いたり、文字を書いたり、図をアップしたりすることで、KJ法やマインドマップ作成を進めることが可能となります。登校することができず、グループワークを行うことが難しいのですが、このシステムを使用するとグループワークを展開することが容易となります。
https://miro.com/app/dashboard/

Slido
日本理学療法教育学会の緊急シンポジウムでも活用させて頂いたツールです。リアルタイムにQ&Aやアンケート調査、意見の書き込み等ができるツールです。遠隔授業等でリアルタイムに接続している場合の受講者の反応を確認するために有益なものとなります。https://www.sli.do/

Mentimeter
リアルタイムにアンケート調査を実施するためのツールです。オンライン授業において、学生の意見や理解を確認しながら進めることができます。
https://www.mentimeter.com/

イマキクスグキク
リアルタイムにアンケート調査を実施するためのツールです。オンライン授業において、学生の意見や理解を確認しながら進めることができます。
https://imakiku.com/ja/#!/
https://sugukiku.com/ja/

FlipGrid
学生が動画を投稿し、教員とコミュニケーションをとるツールです。LMSではPDF等のレポートを提出することは用意ですが、FlipGridは動画の課題提出版という位置づけです。コミュニケーションの実技等のチェックをするために活用できるツールです。
日本語で使用法紹介のYouTubeへリンクを付けさせて頂いています。
https://info.flipgrid.com/
https://www.youtube.com/watch?v=Zqu1IBHBgPc

 

緊急シンポジウム

開催日時:2020年5月17日13時〜16時

臨床実習の実施が困難となり、学内演習での代替措置を講じなければならない状況が増えてきています。日本理学療法教育学会が緊急実施いたしましたアンケートにおいても、代替教育について、よりよいものを学生に提供しようと悩みながら取り組んでおられる養成校が多くございました。そこで、すでに取り組まれておられます養成校からその内容を報告して頂き、また、教育を専門として活動している理学療法士を交えた意見交換の場として、緊急シンポジウムを急遽開催させていただくことにしました。

開催通知から短期間の募集、準備であり、かつ、初めてのYouTube Live配信ということで、不慣れな点もございましたが、800名を超える参加者の協力を得て、無事、終了することができました。また、sli.doにて多くの質問も頂いていますので、運営幹事にて協議させて頂き、対応可能なものについては、今後の企画の中に盛り込まさせて頂くようにしたいと思います。