「夏の学校」

第5回 基礎理学療法学 夏の学校

<代表からの御挨拶>

この度、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、2020 年 8 月 29 日(土)から30 日(日)にかけて開催予定であった日本基礎理学療法学会主催「第5回 基礎理学療法学 夏の学校」は延期させて頂くこととなりました。

代表として、非常に残念に思います。そして、つい先日までは、準備委員一同で開催に向けて準備を進めているところでありました。
しかし、日々感染が拡大している情勢から、学会の開催が難しくなり、開催へ向けての社会の理解が得にくいことなどから、「延期」という判断に至りました。
このような判断に至ったことを誠に申し訳なく思っております。来年度には同様に大阪にて開催を予定しており、詳しい日時などが決まりましたらHP上にてご案内をさせて頂きます。
また、大阪開催での夏の学校がどのようなものかも知っていただきたく、開催概要は残させて頂いております。日時を除き、その他をご参照頂ければ幸いであります。

このような判断をせざるを得なかった状況をご理解いただきますようよろしくご理解お願い申し上げます。

 

日本基礎理学療法学会主催「第5回 基礎理学療法学 夏の学校」
代表 福本 悠樹

新しい開催概要を公開しておりますので,是非こちらをご覧ください.

http://jspt.japanpt.or.jp/jsptf/info/5thNatsu-Osaka.html

過去の「夏の学校」

第4回 基礎理学療法学 夏の学校 が開催されました

先日の8月24日~25日、鹿児島にて「第4回 基礎理学療法学 夏の学校」が開催されました。
多くの若手を中心とした研究者が集い、熱いクロストークが行われました。

​【開催概要】
日時: 2019年8月24日(土)~25日(日)
場所: ホテル京セラ(鹿児島県)
代表:角園 恵(九州看護福祉大学)

「第4回 基礎理学療法学 夏の学校」を終えて

代表 角園 恵
(九州看護福祉大学)

 
 第4回基礎理学療法学夏の学校へご参加頂き,誠にありがとうございました.今回,103名の参加と,64演題のご登録を頂くことができました.足元の悪い生憎の天気での開催となりましたが,全国各地の若手の先生方による,それ以上に熱い討議がなされ,盛会となりました.
 貴重な知見をご提示して頂きました講師の先生,ポスター発表による話題提供をして下さった先生,そして全ての参加者の先生に深く感謝申し上げます.ポスター討議やその後の討論会で先生方に「本当に楽しい会です.先生ありがとうございます.」とお声かけいただき,頭が下がる思いでございました。皆様が熱心にディスカッションしているお姿を拝見し,「夏の学校は本当に若手にとって重要な会だ」と感銘を受けました。
至らない点も多々あったかと存じますが,皆様に積極的に意見交換を行える場を提供できたのではないかと思います.
 また,アンケートにご協力頂き,ありがとうございました.高い満足度を得られたとのご回答や準備運営委員に対し温かいお言葉を多数頂き,ほっと胸をなでおろしております.その他に頂いたご意見,ご要望を今後の夏の学校の運営に活かしたいと考えております.
最後に,このような機会を与えて頂き,準備および運営にご協力いただいた榊間先生,準備委員の方々に厚く感謝申し上げます.また,開催に際し,ご助言,ご協力頂きました運営幹事の先生,若手研究推進委員会の先生に,深謝申し上げます.
 第5回は大阪での開催となります.また,皆様にお会いできる日を楽しみにしております.

 

100名を超える参加者が集い、若手研究者の勢いを感じる盛会となりました。

100名を超える参加者が集い、若手研究者の勢いを感じる盛会となりました。

参加者の声

この度はこのような素晴らしい賞を頂きましたことを驚くとともに,大変光栄に思っております.今回の夏の学校は,北海道大学の高松泰行先生にお誘い頂き,今回初めて参加させていただきました.若手の研究者のご発表を拝聴し,研究デザインや実験条件,評価項目に至るまで大変レベルの高い研究で,参加されている先生方の忌憚のない活発な討論に,2日間大変勉強させていただきました.また,夜には飲み会があり,私は女子会(レディース)での飲み会では,教員の先生のあるある話,研究や子育てと仕事の両立など,パワフルに活動されている先生方のお話を伺い,大変有意義な時間を過ごさせていただきました.
今回の研究は,健常男性を対象にして,肛門直腸圧測定の再現性を検討しました.尿器科領域の罹患数の多い癌として,男性の前立腺癌があります.その治療法の一つである前立腺がん摘除術後,高頻度で尿失禁を生じていることが報告されています.介入として,骨盤底筋トレーニングが推奨されております.こちらの報告では,術後の尿失量と骨盤底筋筋力は,筋力が回復してくることに伴って,尿失禁量が低下する傾向があることが報告され,骨盤底筋力が, 前立腺がん術後尿失禁量の減少に関与することが考えられます.本研究では,本研究では信頼性の検討し,良好な検者内ならびに検者間信頼性を得たことを,報告させていただきました.このような素晴らしい機会を頂き心より感謝しております. この場をお借りしまして,改めて深謝申し上げます.
(北海道医療大学リハビリテーション科学部理学療法学科 大内みふか)

 

今夏は久しぶりに「基礎理学療法学 夏の学校」に参加し、「脳損傷後における不安障害の発症メカニズム」という演題でポスター発表をさせて頂きました。恐縮なことにImpressive Presenter賞なるものを頂き、身が引き締まる思いです。ありがとうございました。
私は3年ぶりに本会に参加したこともあり、会の若返りが著しいこと、モデル動物を用いた研究が減り、ヒトの研究が増えていたことに驚きました。とはいえ、今回も楽しくかつ濃密に議論をすることができ有意義な時間を過ごすことが出来ましたが、もっと他分野の先生方と交流すればよかったとの反省もありますので、次回の課題にしたいと思います。
また、1つ思うこともありました。今回、僭越ながら若手研究者講演の座長をさせて頂き、タイムテーブル通りに進行をいたしましたが、もっと“「夏の学校」らしさ”があっても良いのかなと思いました。ヒトの研究であればモデル動物の研究者からの意見、最若手からの素朴な疑問(何気に核心をついていて怖いことが多い)、シニアの先生方からのツッコミなど、時間に縛られないセッションが1日目の最終テーブルにでもあったら楽しいかなと思っています。
最後になりましたが、充実した会を提供して下さった代表の角園先生はじめ運営幹事の先生方、快適な環境を作って下さったスタッフの先生方、誠にありがとうございました。
(金沢医科大学 解剖学II 田中 貴士)

鹿児島県で開催された第4回基礎理学療法学 夏の学校へ学びに行ってきました.まさに「夏」の「学校」であり,酸いも甘いも知っている分厚い世代と,全身から熱いエネルギーが滲み出ている若い世代が集まり,研究のことを暑苦しく語りながら過ごす場でした.夜中まで飲んだお酒はとっくに抜けていますが,その余韻が全然抜けておらず,そのおかげで日々の研究活動を頑張れています.ある発表者が冒頭で「夏の学校に育ててもらった」とコメントされていましたが,夏の学校から数日間経った今,その言葉がとても腑に落ちています.なぜかは分かりませんが,僕自身も確かに「育ててもらっている」という意識になっています.おそらく,身を削ってリハビリ研究をしている同志と共に,うまくいかなかった研究のことも笑い話にしながら,研究の進捗を語り,一緒に濃い時間を過ごす環境そのものが,そういう意識にさせるのかなと僕は思います.ちなみにですが,僕は『Thermal grill illusionによって誘発される疼痛は経頭蓋直流電気刺激によって軽減する』というタイトルでポスター発表させて頂きました.正直なところ,“痛みの錯覚(illusion)”というフワッとした実験なので,あんまり相手にされないと思っていましたが,そこはさすがの夏の学校で,神経障害性疼痛のリハビリに応用するための実験であることがキチンと理解されて嬉しかったですし,何より若者のフワッとした実験を受け入れてくれる土壌に感謝致します.最後に,このような育成の場を設けて下さった運営委員の方に御礼申し上げます.有難うございました.
 (畿央大学大学院健康科学研究科 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター 大住倫弘)
 

今回、「抑制イメージ内容における脊髄神経機能の興奮性変化~加算平均と相関係数を用いて~」というタイトルのポスター発表をさせていただきました。我々の研究室では、イメージによる脊髄神経機能の興奮性変化を誘発筋電図のF波を用いて研究しています。このF波は、これまで振幅比や出現頻度、潜時といったパラメーターを用いることが一般的でしたが、分析には労力と経験値が必要となり汎用性が低い指標でありました。そこで、より簡易的にさらには波形の形から何か見解が得られないものかと現在、加算平均という手法を使用して検討しています。まだまだ初期段階の研究であり、様々な先生方とお話する機会を通して、本研究のさらなる深みを知るきっかけとなりました。この夏の学校には第3回と第4回の2度の参加となりますが、研究の世界では少ない女性研究者の先生方と、夜は1つの部屋に集まり“女子会”を開催しています。この集まりでは、研究の話だけではなく日ごろの教育であったり、臨床について女性ならではの悩みを相談でき、大変居心地のいい有意義な時間です。この夏の学校でお知り合いになれた先生方と、再びお会いできることを励みにまた研究に取り組んでいきたいと思います。最後に、実行委員長の角園恵先生をはじめ、運営に携わっておられる先生方に深く感謝申し上げます。来年は大阪での開催です。賑やかで活気あふれる大阪へのお越しを心よりお待ちしております。
(関西医療大学 保健医療学部 臨床理学療法教室 東藤真理奈)

この度、鹿児島で開催されました第4回基礎理学療法学 夏の学校に参加し、「グラビティMRIによるハムストリングス各筋の伸張時の筋断面積の比較」というタイトルで若手研究者講演させていただきました。私は現在、任意な体位での撮像が可能な「グラビティMRI」を使用し、ハムストリングを伸張したときのハムストリング各筋の筋断面積の変化について研究を行なっています。基礎理学療法学 夏の学校には第1回の新潟以来の参加で、前回はポスター発表でした。今回は2日目の朝一での講演ということもあり、1日目の懇親会後のクロストークは何時まで行われるのか不安もありました。しかし、懇親会以上にいろいろな先生方と研究について、また研究以外についても深くそして熱いクロストークができ、とても楽しく有意義なものとなりました。私の研究についても「グラビティMRI」という、聞きなれないものだとは思いますが、多くの先生方に興味を持っていただき、さまざまな質問をしていただきました。この夏の学校でのクロストークのおかげでこれからの研究へのモチベーションがさらに高まりました。今後も質の高い研究を行なっていけるように、また夏の学校にも参加できるように精進していきたいと思います。
 最後に今回の夏の学校の代表の角園先生をはじめ、運営に関わった先生方に深く感謝いたします。このような貴重な経験をさせていただき本当にありがとうございました。今後、この夏の学校がさらに発展し、より良いものになることを祈っています。
(金沢赤十字病院リハビリテーション科 中泉 大)

今回、鹿児島で開催された「第4回 基礎理学療法学 夏の学校」に参加し、若手講演者講演で発表をさせていただくという貴重な機会を与えていただきました。今回は「不動化した骨格筋内のマクロファージの集積機序の検討」というテーマで発表させていただきましたが、自分の研究分野だけではなく他分野の先生方からも貴重なご意見をいただき、自らの研究について考察を深めることができる機会になったと感じております。加えて、同年代の先生方の研究ならびに発表の質の高さにも深く感銘を受けるとともに、多くの先生方とディスカッションでき、自分ももっと頑張らなくては、と刺激をいただくことができました。
また、今回の夏の学校では第3回に引き続き、夜の懇親会後に「女子会」が開催されました。1つの部屋に集まり、様々な話題で盛り上がりました。理学療法士として多くの分野で活躍されている先生方と一緒に教育や研究、働き方をはじめ、さまざまな話題でたくさんお話しさせていただきました。とても楽しい時間を過ごさせていただくとともに、今後のキャリアについて考え直すことのできるいい機会をいただきました。来年大阪で開催される第5回夏の学校でもさらに発展した研究成果について発表できるよう今後も研究活動に励んでいきたいと思います。最後になりましたが実行委員長の角園先生はじめ、実行委員の先生方、本当にありがとうございました。
(長崎大学病院リハビリテーション部 田中なつみ)

第3回 基礎理学療法学 夏の学校 が開催されました

先日の8月25日~26日、名古屋で、「第3回 基礎理学療法学 夏の学校」が開催されました。
多くの若手を中心とした研究者が集い、熱いクロストークが行われました。

​【開催概要】
日時: 2018年8月25日(土)~26日(日)
場所: サンプラザシーズンズ(愛知県)
代表:高松泰行(北海道大学)

「第3回 基礎理学療法学 夏の学校」を終えて
 
実行委員長 高松 泰行
(北海道大学大学院保健科学研究院)
 
 第3回基礎理学療法学夏の学校へご参加頂き,誠にありがとうございました.今回,81名の参加と、54演題のご登録を頂くことができました.非常に暑い名古屋での開催となりましたが,全国各地の若手の先生方による,それ以上に熱い討議がなされ,盛会となりました.
貴重な知見をご提示して頂きました講師の先生,ポスター発表による話題提供をして下さった先生,そして全ての参加者の先生に深く感謝申し上げます.
本会では,若手研究者の能動的参加を一つのテーマとし,フラッシュトーク,ポスター討議時間を拡大させていただきました.ポスター討議では,終了時刻を過ぎても熱心にディスカッションされている姿を見て,「これぞ夏の学校だ!」と深く感銘を受けました.至らない点も多々あったかと存じますが,自ら発信し,意見交換を行う場を提供できたのではないかと思います.
 また,アンケートにご協力頂き,ありがとうございました.高い満足度を得られたとのご回答を多々頂き,ほっと胸をなでおろしております.その他に頂いたご意見,ご要望を今後の夏の学校の運営に活かしたいと考えております.
 最後に,このような機会を与えて頂き,準備および運営にご協力いただいた石田和人先生,準備委員の方々に厚くお礼申し上げます.また,開催に際し,ご助言,ご協力頂きました運営幹事の先生,若手研究推進委員会の先生に,深謝申し上げます.
 第4回は鹿児島での開催となります.多くの若手研究者とお会いし,お話しできることを楽しみにしております.

                    約100名の参加者が集い、専門領域の枠を超えた熱いディスカッションが繰り広げられました

                    約100名の参加者が集い、専門領域の枠を超えた熱いディスカッションが繰り広げられました

◆ 参加者の声

 今回、名古屋で開催された「第3回 基礎理学療法学 夏の学校」では“薬理的中枢性コンディショニングを伴う運動療法の検討 ―神経栄養因子の発現から―”というタイトルでポスター発表をさせて頂きました。多くの先進的な研究発表があった中、Most Impressive Presenter賞に選出して頂き、大変光栄に存じます。私は現在、理学療法のコアとなる運動療法の効果を高めるためニューロモジュレーションについて、シナプス伝達制御に焦点を当てた薬理的な介入と運動療法の相乗効果に着目し研究を進めておりますが、ポスターセッションでは最先端の科学を追究されている先生方から多くの建設的なご意見を頂き、また、次に取り組むべき課題も明らかとなり、研究に対する意欲が更に高まりました。
 私は今回が初めての参加でしたが、北は北海道から南は鹿児島まで全国各地から集まった先生方・同年代の大学院生と交流することができ、とても良い刺激を受けました。夜遅くまで続いた情報交換会では、研究の話だけでなく臨床や海外留学などの話題も多く、大学院生である自分にとって、自身の将来の進路を考える上で貴重なお話に溢れており、大変有意義な2日間を過ごすことができました。
 最後に、実行委員長の高松先生をはじめとする実行委員会の先生方、スタッフの皆様にこの場をお借りして御礼を申し上げます。
(北海道大学 大学院保健科学院 井上貴博)

 今回,「第3回基礎理学療法学 夏の学校」において,「末梢神経に対するペア刺激が皮質脊髄路興奮性に与える影響について」というタイトルでポスター発表をさせていただきました. 私はベトナムのHAI DUONG医療技術大学を卒業した後,理学療法に関する研究を学ぶために現在の大学院に入学し,今回はじめて夏の学校に参加させていただきました.特別講演や他の先生方の発表はとても刺激的であり,また,私の発表に対して多くの先生方からアドバイスやご指導をいただくことができ,大変有意義な時間を過ごすことができました.また,情報交換会でははじめてお会いする先生方と交流させていただき,皆さんのことを研究のFamilyのように感じました.今回,私はImpressive Presenter賞を受賞させて頂き,名古屋は、私が若手研究者として第一歩を踏み出した特別な場所になりました.来年も夏の学校に参加できるように,今後も研究活動に取り組んでいきたいと思います.
(新潟医療福祉大学大学院 博士後期課程 Pham Van Manh)

 今回、「第3回基礎理学療法学 夏の学校」に参加させて頂きました。大会に参加するのは2度目となりますが、去年よりも幅広い領域の先生方が参加されており、年を重ねるごとに進化をしている会であると感じました。私は、神経生理の分野で研究を行っており、本大会では「運動イメージにより運動の正確さが低下する者は運動の正確さが低下しない者よりも脊髄前角細胞の興奮性が増加する」という題目でパネルディスカッションをさせて頂きました。運動イメージは時間的制約がなく、場所も選ばず、特別な機器も使用しない為に、有用な治療手段になりえると注目されておりますが、一方でまだまだ研究数自体が少なく、今後の発展が期待される分野であります。特に、運動イメージが脊髄レベルに与える影響や、手指における細かい動きを改善させるか否かについては、未だ充分な検討がなされていません。本大会では、運動イメージが脊髄レベルの興奮性と手指の巧緻性に与える影響、さらにその関連性について発表を行いました。多くの方に興味を持って頂き、ご質問にもお越し頂き、そのおかげをもちまして、Impressive Presenter賞も頂くことができました。感謝いたします。パネルディスカッションだけでなく、夜通しで(今回は深夜3時まででした)研究の話をアツく語り合うこともできました。ここで得られた経験を糧に、より質の高い研究をしていけるようこれからも頑張っていこうと思っております。最後に、実行委員長の高松泰行先生をはじめ、運営に携わっておられる先生方に深く感謝申し上げます。貴重な経験をさせて頂き、誠に有難うございました。
(関西医療大学 福本悠樹)

 今回,名古屋で開催された「第3回 基礎理学療法学 夏の学校」に参加し,ポスター発表をさせて頂きました.昨年長崎で行われた夏の学校から2回目の参加となりました.昨年は,初めての研究発表の場であった緊張感と,運営にも携わらせていただいたため,あまり多くの方とお話しすることができなかったのですが,今回は様々な分野の先生方からご質問やアドバイスをいただき,より一層有意義な時間を過ごすことができたと感じております.また,同年代の先生方の質の高い研究を目の当たりにし,私自身もっと頑張らなければと研究へのモチベーションが高まりました.今回の参加者の女性の割合はわずか1割程であったのですが,夜の懇親会後「女子会」と称して,1つの部屋に集まり様々な話題で盛り上がりました.理学療法士として,そして研究者として活躍されている女性の先生方とお話しすることができ,今後のキャリアを考える上でも大変有意義な時間となりました.次回鹿児島で開催される第4回夏の学校にも参加し,より発展した研究成果を発表できるようこれからも努力していきたいと思います.
(長崎大学大学院 医歯薬学総合研究科 石川空美子)

 

 2018年8月25-26日におきまして、愛知県で開催された「第3回基礎理学療法学 夏の学校」に参加し、若手特別講演の機会を賜り、発表させて頂きました。
 この夏の学校に関しましては、今回初めて参加させて頂きました。私は大学卒業以来、ずっとモデル動物を用いたリハビリテーションの基礎研究に専心しておりましたので、臨床でご活躍される先生方も数多く参加されるこの会への参加は不安もあったのですが、大変アットホームかつフレンドリーな会で気後れなく楽しむことが出来ました。加えて、他の基礎研究者の先生方から臨床で実践される先生方まで胸襟を開いてのディスカッションを行うことができ、新たな刺激を頂きました。
 私自身は「リハビリテーションによる機能代償における皮質-脳幹路のダイナミズム」というタイトルで、脳出血後のリハビリテーションによる皮質-脳幹路の変化と運動機能回復との関係性について講演をさせて頂きました。少しニッチな内容かな、とも思える発表であったのですが、講演後には多くの先生方からコメントを頂き、興味を持って頂けた事を大変嬉しく感じました。本会のように基礎から臨床まで開かれたディスカッションが出来る機会は大変貴重ではないかと考えます。また若手の多い会、参加者同士の距離の近い会であるという事からも、新たに基礎的な研究に興味を持たれた方への入り口としても好適な会ではないかと感じました。
 本会は来年、鹿児島で開催されると聞き及んでおります。更に発展した研究成果を報告できるよう、引き続き研究活動に邁進していきたいと存じます。
 実行委員長の高松先生はじめ、実行委員の先生方、本当にありがとうございました。
(名古屋市立大学医学研究科 脳神経生理学講座 石田 章真)

 今回、基礎理学療法学 第3回 夏の学校に初めて参加させて頂き、若手研究者講演で研究発表をさせて頂きました。以前に理学療法学術大会で発表させて頂いた際には、サルの研究と聞くと、敬遠されがちな印象がありましたが、本学会では、専門知識をお持ちの方が多く、有意義なディスカッションができて、とても充実した時間を過ごすことができました。
 夏の学校には、同じ養成校出身の方もおらず、皆さんと打ち解けられるか不安でしたが、ポスターでのディスカッションや情報交換会を通して、様々な先生方と交流を持つことができ、今後の研究活動を発展していく上でも貴重な機会となりました。私よりも若い研究者の方も参加しており、今後さらに研究者の輪を広げていく機会として発展を願っています。是非次回も参加したいを思いました。
 このような機会を企画運営して頂いた高松大会長はじめ、大会運営委員の方に御礼申し上げます。ありがとうございました。
(横浜市立大学 医学部 生理学教室 中島和希)

第2回 基礎理学療法学 夏の学校 が開催されました

去る8月19~20日、長崎で、「第2回基礎理学療法学 夏の学校」が開催されました。
多くの若手を中心とした研究者が集い、熱いクロストークが行われました。

​【開催概要】
日時: 2017年8月19日(土)~20日(日)
場所: 矢太樓南館(長崎県)
実行委員長:   本田祐一郎(長崎大学病院)
担当運営幹事:中野治郎(長崎大学)
 

「第2回 基礎理学療法学 夏の学校」を終えて
 
実行委員長 本田 祐一郎
(長崎大学病院 リハビリテーション部)
 
平成29年8月19日(土)~20日(日)の2日間,長崎にて「第2回 基礎理学療法学 夏の学校」が開催されました.そして,今回は100名を超える参加者を迎え,登録された71演題すべてに対して非常に活発な討論が展開される盛会となりました.
特別講演では石田 和人 先生(名古屋大学大学院)より「動物実験と理学療法研究」という内容で御講演頂き,自験例を交えながら理学療法学分野における動物実験の必要性や利点,問題点について貴重なお話を賜りました.また,今回はより多くの「若手研究者講演」を企画するために領域を7つに拡大し,計17名の若手研究者から様々な興味深い講演を聴講することが出来ました.さらに,ポスター発表では研究概要を説明するために「ポスター1分プレゼン」を新設し,参加者全員の投票から印象的であった発表者を「Most Impressive presenter/Impressive presenter」として選出しました.加えて,「パネルディスカッション」では「機能障害に対する基礎理学療法学的アプローチの探索-末梢組織への治療介入効果の検証」というテーマを掲げ,基礎研究と臨床をつなげるトランスレーショナルリサーチの実例を3名の先生方からお話し頂きました.今回のパネルディスカッションを通して,改めて,基礎研究で得られた成果を臨床に還元することは非常に難しい課題であると感じました.同時に,若手研究者が「患者さんのために」という思いのもとで研究と臨床の両面で研鑽に励むことが,この困難な課題を解決するための大切な糸口になるという希望を抱くことも出来ました.今後も「夏の学校」の大テーマである「若手研究者のクロストーク」をさらに発展させ,機能障害に苦しむ患者さんを救う一助となることが,多くの若手研究者が集う「夏の学校」が担うべき役割のひとつではないかと考えます.
最後にこの場をお借りし,多大な御助言,御助力を賜りました,運営幹事の先生方に厚く御礼申し上げます.また,準備から当日運営までお力添えを頂いた沖田 実 先生(長崎大学大学院)が主宰する運動障害リハビリテーション学研究室の方々に深謝申し上げます.
第3回は名古屋での開催となります.次回も数多くの若手研究者が集まる意気軒昂な「夏の学校」になりますよう祈念し,実行委員長の総括の言葉とさせて頂きます.
本当にありがとうございました.

◆ 参加者の声

今回、「犬の正常歩行を運動学・筋活動の視点から明らかにする」という題でポスター発表をさせていただきました。獣医療の高度化に伴い、動物に対する理学療法のニーズが高まっているものの、基礎知見は不足しております。それらを明らかにし、機能不全を抱える動物とその家族・飼育者の役に立つことを目標にしています。これまで、動物理学療法分野の発展にご尽力されている先生方はじめ様々な分野の先生方・家族・友人…に支えられてきました。本当に感謝です。夏の学校では、参加されている先生一人ひとりが非常に興味深く・質の高い研究に取り組まれており、自分も頑張ろう!と強く思いました。夜はお酒を交わしながら研究のアドバイスをいただき、密度の濃い2日間を過ごすことができました。素敵な先生方に出合えるだけでなく貴重な発表の機会をいただき、運営に関わられた先生方、本当にありがとうございました。また、Most Impressive presenter賞を受賞させていただき、自分の研究に対する大きな励みになりました。誠にありがとうございました。最後に、どんな機能不全を抱えても今を生きる動物の姿に、いつも胸を打たれます。社会での位置づけが異なる動物ごとに命の価値をも変化する“人間と動物の関係”において、ヒトという動物である自分に何ができるのか?ということも問いながら、夏の学校で得られた経験を生かし一歩ずつ進んでいこうと思います。
(酪農学園大学大学院 獣医学研究科 理学療法士 吉川和幸)

2017年8月19-20日に長崎県で開催された「基礎理学療法学 第2回 夏の学校」において、ポスター発表で参加させて頂きました。私はロボット工学者であることから、理学療法学視点の研究発表はとても新鮮であり、価値ある情報を多々得ることができました。なお、単に知識を得ただけではなく、研究発表によっては「この工学技術を用いれば、よりよい結果につながるのではないか?」など知識を提供したいと思ったところもありましたので、理学療法学とロボット工学の異分野融合研究に大きな可能性を感じました。そのため今後も、理学療法士の方々と積極的に交流し、その中でニーズを把握、その情報を元にハードウェアとソフトウェアを統合したプロトタイプ・システムを製作・提供したいと考えております。その上で、理学療法士の方々からフィードバックをもらいシステム改善していく、実用化を目指したニーズベース開発研究を推進していきたいです。そのような理由から、ニーズをお持ちの方はお気軽に私までご連絡して頂けると助かります。最後に、私はポスター発表においてヘッドマウントディスプレイ型バーチャルリアリティのデモを行わせて頂きましたが、多くの方に興味を持って頂き、そのおかげを持ちましてImpressive Presenter賞を受賞させて頂きました。誠にありがとうございました。来年も、皆様に興味を持って頂ける最新テクノロジーのデモを行う予定ですので、何卒宜しくお願い申し上げます。
(岐阜大学 工学部 機械工学科 松下光次郎)

今回,「第2回基礎理学療法学 夏の学校」に参加し,パネルディスカッションの座長をさせていただきました.「機能障害に対する基礎理学療法学的アプローチの探索-末梢組織への治療介入効果の検証」というテーマのもと,若手研究者を中心に活発なディスカッションがおこなわれ,改めて基礎研究と臨床をつなぐ“トランスレーショナルリサーチ”の難しさと重要性を実感させられました.夜の懇親会においては,細かな研究手法のアドバイスから,プライベートな相談まで多岐に渡り,他の学会ではできないディープな話をすることができました.実行委員として至らない点も多くありましたが,長崎の夜景を眺めながら空が白むころまで大いに盛り上がりをみせ,大変有意義な時間を過ごすことができました.来夏,名古屋での「第3回基礎理学療法学 夏の学校」で,今回参加された先生方,また,新たに参加される若手研究者の先生方とお会いできることを楽しみにしています.
(新潟医療福祉大学 濱上陽平)

平成29年8月19-20日に開催された「第2回 基礎理学療法学 夏の学校」に参加し、パネルディスカッションで発表させていただきました。今回の開催地である長崎は、私が理学療法士として、また研究者として第一歩を踏み出した特別な場所でもあります。このような機会に「機能障害に対する基礎理学療法学的アプローチの探索-末梢組織への治療介入効果の検証」というテーマで臨床と研究をつなげるトランスレーショナルリサーチに関する発表ができたことを大変光栄に思います。
合宿形式で行われる本会の狙いの一つに「時間に制限されない深い議論と情報交換の場を提供し,お互いの認識を高めて競争心を刺激するとともに,自分の専門以外の研究への好奇心を沸き立て,コラボレーションを促進する」という事があるそうですが、懇親会の雰囲気はまさにその通りでした。ご参加いただきました皆様、夜遅くまで活発なディスカッションお疲れ様でした。最後に、実行委員長の本田祐一郎先生をはじめ、運営に携わっていただいたすべての先生方に感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
(豊橋創造大学 横山真吾)

長崎で開催された「第2回 夏の学校」に参加させて頂きました.今回,私はパネルディスカッションでの演者を務めさせて頂くという貴重な機会を与えて頂きました.私のような若輩者の発表に対してもたくさんの貴重なご意見を頂け,このような経験ができるのが「若手研究者のクロストーク」を掲げる「夏の学校」の醍醐味ではないかと感じました.
また,深夜までお酒を酌み交わしながら行われた様々な議論も印象的でした.普段は関わることができないような分野の研究者の方々とも気兼ねなく話をすることができ,自身の研究を発展させるための“ヒント”をたくさん頂くことができました.今回,運営に関わらせて頂いた身としても「夏の学校」がさらに発展していくことを祈念致します.ありがとうございました.
(長崎大学病院 リハビリテーション部 佐々部陵)

第1回 基礎理学療法学 夏の学校 が開催されました

去る8月20~21日、新潟の湯沢で、「第1回基礎理学療法学 夏の学校」が開催されました。
多くの若手を中心とした研究者が集い、熱いクロストークが行われました。

【開催概要】
    日時:2016年8月20日(土)13:00~21日(日)13:00
会場:NASPAニューオータニ
             〒949-6101 新潟県南魚沼郡湯沢町湯沢2117-9
             http://www.naspa.co.jp/
     内容:特別講演,口述討論会,ポスター討論会,専門理学療法士必須発表会など

     実行委員長:新潟医療福祉大学 椿 淳裕
 

  

「第1回基礎理学療法学 夏の学校」が盛会のうちに終了いたしました!
 
実行委員長 椿 淳裕
(新潟医療福祉大学 理学療法学科 / 運動機能医科学研究所)
 
8月20日(土)~21日(日)の2日間,新潟でも関東に近い越後湯沢で,「第1回基礎理学療法学 夏の学校」が開催されました.全国から,他職種4名を含む85名の参加と,59演題の申し込みをいただくことができました.
若手研究者の研究活動の活性化と理学療法学研究の深化を図ることを目的として,「夏の学校」が企画されました.特別講演では第2回「夏の学校」の担当運営幹事である中野先生から,トランスレーショナルリサーチの意義についてお話しいただきました.2日のモーニングセミナーでは,市橋先生が関わってこられた理学療法学研究について「研究暦書」として講演いただきました.いずれも若手研究者にとって,非常に有意義な内容でした.
登録のあった59演題の中から,「若手研究者講演」として3領域10演題を発表いただきました.また参加者から「パネルディスカッション」の企画が持ち込まれたことは,「夏の学校」の開催意義としてとても大きく,実行委員会として非常にうれしい誤算でした.
最後になりましたが,準備に際しましては,日本基礎理学療法学会の運営幹事の先生方のご指導・ご協力がなければ,進めることができませんでした.この場をお借りしまして,深謝申し上げます.
第2回は長崎です.今回参加された方も,参加できなかった方も,長崎で熱い2日間を過ごしましょう!!

◆ 参加者の声

今回は,ロボット工学という他分野からの参加であり,また内容も基礎理学療法学というよりは認知神経科学への応用に関するものであったにも関わらず口述討論会の講演者に選ばれてしまい,『こんな発表で興味を持ってもらえるのだろうか?』と発表直前まで半信半疑でいましたが,自分の分野とは違った観点から様々な質問・コメントを頂くことができ大変勉強になりました.また,基礎理学療法学に関する最新の研究成果をいろいろと聞くことができ,皆さんの研究を促進するのに工学分野の技術・知識がまだまだお役に立てそうだということがわかったことが,自分にとって今回基礎理学療法学夏の学校での一番の収穫でした.基礎研究の知見を臨床研究・現場にそのまま応用することはまだ難しいようなので,今後はロボット技術やVR技術によってその橋渡しができればと考えています.
(埼玉大学 理工学研究科 原 正之)

2016年8月20-21日に、新潟県で開催された「基礎理学療法学 夏の学校」に参加し、口述発表をさせていただきました。
私は現在、筋ジストロフィー症に対する細胞移植治療法をテーマに研究しておりますが、今回の夏の学校では「細胞移植後のDMDモデルマウスに対する等尺性収縮トレーニングによる移植治療効果の促進」というタイトルで発表いたしました。
私にとって、マウスに対する理学療法学的介入実験は始めての経験ですので、理学療法学研究の専門家であられる多くの先生方とのディスカッションは大変勉強になりました。先生方よりいただいたアドバイスは、実際の実験にすぐに応用できるような有益なものばかりであり、先生方とのディスカッションの最中からも、今すぐにでも実験に取り掛かりたいという衝動に駆られ、ワクワクしておりました。
一日目夜の懇親会では、全国各地から集まった同年代の若手研究者と、そしてシニアクラスの研究者と、心行くまで、基礎理学療法学研究について(、そして子育てについて)ディスカッションでき、大変有意義な時間を過ごすことができました。
来年、長崎で開催される「第二回 夏の学校」では、さらに進んだ研究成果を発表できるよう、引き続き地道にコツコツ研究活動を続けていこうと思います!!
実行委員長の椿先生はじめ、実行委員の先生方、本当にありがとうございました。
(京都大学iPS細胞研究所 竹中 菜々)

今回は新潟で行われた「第1回 夏の学校」に参加させていただきました.「夏の学校」は合宿形式ということで,様々な先生方と研究のことや将来の理学療法のことなど,様々な議論を行う事が出来ました.いつもであれば自分の研究分野に近い分野の研究の先生とのコミュニケーションが中心でしたが,年齢の近い先生方と議論でき非常に楽しい時間を過ごすことができました.同じ基礎理学療法の研究を行っている先生方とのディスカッションは新しい視点で自分の研究を見つめなおすことや,他の先生とのコラボレーション出来れば…などと色々と考えるきっかけを頂きました.また同世代の先生方が「面白い」研究を行っているのを見ると,感心するとともに自分も頑張らなくては…という刺激をいただくことができました.次回の長崎で開催される「第二回夏の学校」にも参加し,刺激を受けることや,自分も他の先生方に刺激を与えられるようにしたいと思います.
(新潟医療福祉大学 中村雅俊)

第1回「夏の学校」では、多くの若手研究者が集い、基礎から臨床まで幅広い分野での興味深い基礎理学療法研究の発表がありました。各々の専門分野の垣根を越えた議論ができたことは非常に有意義な機会となりました。また、私は臨床の傍ら大学院での研究活動を行っていることもあり、長崎大学中野治郎先生のご講演の中で出ていた“トランスレーショナルリサーチ”基礎と臨床をつなぐ理学療法研究の重要性に共感しました。基礎理学療法の発展には、基礎分野の研究者と臨床分野での研究者の融合が必要であり、「夏の学校」はその最適な機会だと感じました。講演や発表時間以外にも美味しい料理やお酒を味わいながら、若手研究者と交流を深められたこともまた「夏の学校」の特徴だと思いますし、柔軟な思考で議論することで自分の研究に役立つ新しい視点を発見することもできました。最後に、このような素晴らしい会で貴重な発表機会を頂戴した実行委員の先生方にお礼申し上げます。ありがとうございました。
(滋賀医科大学附属病院・京都大学大学院 谷口匡史)

平成28年8月20-21日に開催された「基礎理学療法学 第1回夏の学校」に参加・発表させて頂きました。会場は越後湯沢のリゾートホテルで、きっと会の雰囲気もリゾートな感じでゆるい会かなと行きの道中は思っていました。しかし、実際に到着してみると発表は様々な分野の多くの基礎研究に従事する先生方が、豊富なデータを提示して先進的な意見を公表しており刺激を受けました。また自分の発表終了後にも建設的かつ愛情のある貴重なsuggestionを頂き、研究へのモチベーションが高まりました。夜の懇親会でも多くの先生方と交流する事ができ、熱い時間を過ごすことができました。帰り道では研究への意欲に満ち溢れていました。大西先生、椿先生、江玉先生をはじめとする新潟医療福祉大学の先生方に御礼申し上げます。今後も積極的に参加し、発表されていた先生方のように理学療法分野の基礎研究の発展に寄与できるよう研究を進めていきたいと考えております。
(福井大学医学部附属病院 松尾英明)

竜馬に負けない特別講演をされる中野先生

竜馬に負けない特別講演をされる中野先生

質問に立つ金子先生

質問に立つ金子先生

河上会長あいさつ

河上会長あいさつ

ポスターセッションも熱気があります

ポスターセッションも熱気があります

熱い議論はいつまでも続きます

熱い議論はいつまでも続きます

表彰式(栄冠は誰の手に?)

表彰式(栄冠は誰の手に?)

最後を締める大西先生

最後を締める大西先生


「基礎理学療法学 夏の学校」 キックオフミーティング が開催されました!

実行委員長 菅田陽怜
(大分大学福祉健康科学部理学療法コース)

 はじめに、本会開催に当たりご理解とご協力を賜りました日本基礎理学療法学会運営幹事の先生方に心より感謝申し上げます。また、講師としてご参加いただきました先生方におかれましても、遠方よりお越しいただき誠にありがとうございました。本キックオフミーティングは、大分県の若手の皆様のご協力と、全国各地からお集まりいただいた若手の先生方のもと、盛況のうちに幕を閉じることができました。
 今回のような若手を中心とした企画は、他の研究分野(生物物理若手の会、細胞生物若手の会など)では積極的に行われていますが、理学療法分野においてはそれほど広く知れ渡っていません。そのような中、日本基礎理学療法学会では若手の情報交換の場を作るべく、「基礎理学療法学 夏の学校」が企画されました。今回のキックオフミーティングは、この「夏の学校」の開催に向けた前段階、すなわちキックオフ段階という位置づけです。他の学際領域と同様に、「基礎理学療法学 夏の学校」は今後の理学療法研究の発展に広く貢献していくものと考えています。そのような中、「基礎理学療法学 夏の学校」の発足に向けた前段階である「キックオフミーティング」の運営に関われたことを大変うれしく思いました。
 次回は8月に新潟で第1回「基礎理学療法学 夏の学校」が開催されます。皆様ぜひご参加いただき、理学療法研究を若手で盛り上げていきましょう。

◆場所:ホテル豊の国(〒870-0815 大分県大分市南春日町12番5号)
◆日付:2016年1月30-31日

参加者:72名
特別講演:1演題
若手研究者講演:6演題
ポスター発表:27演題

※ 盛りだくさんの企画と熱心な議論が続き、非常に有意義な2日間でした!
本年8月、開催予定の、日本基礎理学療法学会「夏の学校」(in 新潟)にも、是非ともご参加下さい。

◆ 参加者の声

これまでに複数の学会の「若手研究者の会」の合宿や活動に参加してきました。今回のキックオフミーティングは、そのどれにも引けをとらず、今年から始まる基礎理学療法学夏の学校への期待を高めるに十分な内容であったと思います。自分の専門分野外の研究内容であっても、理学療法という共通したキーワードのある研究は、どれも興味深く、問題解決法や自分の専門性を活かして他の研究の問題解決にアプローチできないかと、自然に考えることができました。自分の研究への助言やコメントも、多くいただき、合宿形式だったので発表後も十分に時間をかけて議論することができました。
(長崎大学大学院 吉岡 潔志)

今回開催されたキックオフミーティングでは、次世代を担う大変優秀な若手研究者の先生方と触れ合うことができ、また色々なご意見を頂き、痛烈に現在の自分を反省するとともに今後の活力が漲りました。一気に色々な輪が広がった気がしております。このような合宿が今後継続していけるように、微力ながら頑張っていきたいと思います。8月には第一回夏の合宿が新潟で行われます。食べ物もおいしく、非常にロケーションの良い場所ですので是非多くの先生方に参加していただき、暑い夏を過ごしたいと思っております。最後になりますが、河上先生、菅田先生をはじめとする運営スタッフの先生方にお礼申し上げます。大変ありがとうございました。
(新潟医療福祉大学 江玉 睦明)

今回、夏の学校キックオフミーティングに参加することで、新しい知識を習得するとともに若い研究者同士のつながりを深めることができたと思う。特に、他分野の研究者とディスカッションをすることは、今まで考えていなかった新しい視点の発見につながった。今後も積極的に参加し、自身の知見を深めていきたいと思う
(名古屋大学大学院 渡邊 龍憲)

平成28年1月30、31日に開催された「基礎理学療法学 夏の学校」キックオフミーティングに参加・発表させていただきました。本会は、若手研究者同士やシニア・若手研究者間など、形にとらわれず深い議論や情報交換ができる新たな場として発足したものです。私は霊長類モデルを用いて中枢神経損傷後の運動機能回復と神経可塑性変化について研究を行っています。発表に際し、同日にキックオフされたU-23サッカー代表の日韓戦にも負けないしびれる議論を多くの方々と行うことができ、今後の研究に大変参考となるものでした。
(京都大学霊長類研究所 髙田 裕生)

「基礎理学療法学 夏の学校」キックオフミーティングが大分県大分市で開催され,2日間にわたって特別講演や若手研究者の講演,研究情報交換会が行われました.
まず,シニアクラスの研究者による特別講演と若手研究者による講演がありました.先生方がこれまで手がけてきた研究から現在取り組んでいる研究に至るまで,幅広いテーマの講演を聴かせていただきました.諸先生方が臨床経験から得た疑問や問題点を解決するために,研究に取り組まれている真摯な姿勢を感じることができ,理学療法士が研究に取り組む意義を再認識することができました.また,研究情報交換会では20名以上の先生方に混じって私自身も情報提供をさせていただきました.この会の開始時間前からポスターの前で積極的に討論する姿が多くの場所で見られ,密な議論がかわされていました.私自身も多くの同年代の先生方と議論する機会をいただき,数多くの意見やアドバイスをいただくことができました.その後の懇親会でも研究に関する話題は尽きず,日が変わるまで同年代の研究者と研究について語り合うことで,多くの刺激を受けました.本会に参加することで,数多くの先生方と基礎理学療法に関する議論をすることができ,刺激的な時間を過ごすことができました.
(新潟医療福祉大学 齊藤 慧)

広いお座敷でポスター発表,制限時間を忘れて熱弁してしまいます

広いお座敷でポスター発表,制限時間を忘れて熱弁してしまいます

リラックスした空気の中で、活発な議論ができました

リラックスした空気の中で、活発な議論ができました

講演も自由な雰囲気で大変刺激になりました

講演も自由な雰囲気で大変刺激になりました

河上代表幹事(大分大学)の発声で、正に「夏の学校」が産声を挙げました!!

河上代表幹事(大分大学)の発声で、正に「夏の学校」が産声を挙げました!!

※ 開催にあたり、
「優秀ポスター賞」の選出と表彰が行われました!

◆◆受賞者◆◆
竹中 菜々 先生 (京都大学iPS細胞研究所)
タイトル「デュシェンヌ型筋ジストロフィー症に対する細胞移植と筋収縮トレーニングの治療効果」

竹中先生、おめでとうございます! 次回は、あなたの番です。是非、「夏の学校」へご参加下さい