倫理的配慮について

 本学術大会では演題登録の際に【倫理的配慮、説明と同意】の項目を独立した入力枠として配置します。研究における倫理的配慮がなされていない演題は、演題登録時に不採択演題になりますので、以下の「研究倫理に関する配慮」を行い、演題登録時には必ず【倫理的配慮、説明と同意】の記入をお願いいたします。また、研究発表時にあたっても倫理的配慮をお願いいたします。
 
研究倫理に関する配慮-抄録および発表資料の記述-
1.臨床研究・疫学研究(介入研究・観察研究)の場合
①厚生労働省「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」に基づき、発表者の所属機関等での倫理審査委員会等における承認が必要です。抄録および発表資料には、倫理審査委員会の承認を得て研究を実施したことを記述してください。
②研究代表者及び共同研究者が所属機関に倫理審査機関を持たない場合は、所属施設以外での倫理審査による承認を得たこと、もしくはヘルシンキ宣言に基づき対象者の保護には十分留意し、説明と同意などの倫理的な配慮を行ったうえで研究を実施したことを記述してください。
 
2.症例報告の場合
①必ずしも倫理審査は義務づけられていませんが、所属機関により取り扱いが異なりますので、所属機関の規則に準じてください。
②抄録および発表時に使用する資料には、倫理委員会の承認済み(該当する場合)、もしくは対象者本人あるいは代諾者から同意を得たこと、匿名性への配慮(個人情報保護等)を行ったことを記述してください。(個人情報の取り扱いは「医療・介護関係事業者における個人情報の適切な取扱のためのガイダンス」を参照)
③抄録を作成する際に個人が特定されないよう以下の点について配慮をお願いします。
【氏名等】氏名、入院番号、イニシャルまたは「呼び名」は記載しない。
【居住地】対象者の住所は記載しない。但し、疾患の発生場所が病態等に関与する場合は区域までに限定して記載することを可とする(神奈川県、横浜市など)。
【日付】臨床経過を知る上で必要となることが多いので、個人を特定できないよう記載事項に配慮したうえで年月までを記載する。また、日数の経過が症例報告の中で重要な情報となる場合には、第何病日と記載を行う。
【生活歴および家族歴】病態の本質と関係のない箇所を適宜変更。固有名詞に関しては、イニシャルではなくアルファベット順で記載。
【診断・治療を受けた施設名等】 他院で診断・治療を受けている場合、その施設名ならびに所在地は記載しない。
 
研究倫理教育について
研究発表者は研究倫理を学修していることが望ましい。
主なe-ラーニング提供機関を示す。詳細は、各ページからご確認をお願いします。
日本学術振興会 研究倫理eラーニングコース(eL CoRE) https://elcore.jsps.go.jp/top.aspx
ICR臨床研究入門 ICRweb  https://www.icrweb.jp/
日本理学療法士協会e-ラーニング(日本理学療法士協会会員専用)
http://jspt.japanpt.or.jp/shinsa/shinsa_education.html