設立趣旨

理学療法管理部門は、日本理学療法学会の下に組織された、12分科学会 5部門のうちの一つです。理学療法士協会の専門領域であった教育・管理領域から分化、発展してきた部門組織です。元来、教育と管理は関連の深い領域です。業務、病院等組織のなかで人材育成や組織管理を体系化し、そのスキルを効率的に習得することで、組織力を向上させ、理学療法の価値を医療チームや組織内でさらに高めることが可能となります。
 病院、施設、訪問事業所など理学療法士が働く組織の規模や形態によって管理の対象となる領域や課題は様々です。2014年度のPT協会資料によると会員の所属する施設は15,350施設あります。そのうち会員5人以上の施設は4,465施設(30%)です。非会員理学療法士やリハ関連職種を含む多様な組織のなかで、管理的な役割を担うPTは相当数いるものと推測されます。更に、各組織のなかで次世代のチームリーダーとして管理能力を発揮することが期待されるPTも増加しています。
 理学療法の管理に関わる会員への情報発信や課題解決に資する場となるよう、日本理学療法士協会・日本理学療法学会の求められる部門の役割と活動を明確にすることが部門の当面の課題です。そのため、運営幹事は立候補・選挙ではなく学会運営審議会から選定されて当部門が設置されました。
 
定義
理学療法管理とは、質の高い理学療法を提供し、組織ミッションの達成に貢献するために、組織・人材の活性化や効率化を図り続けることである。(2014理学療法管理部門による)