重点課題 (2019.10月)

 近年、理学療法士は急増し、その多くの理学療法士を管理することは重要な課題です。理学療法士の急増に伴い管理者も増えておりますが、管理系の研修を受ける機会が少なく、管理教育を学んでいるものが少ないことも問題です。また、経験年数が浅い時期に管理者になる方も多く、管理研修より技術研修を優先する傾向、多くがプレイングマネージャーであるため出来高算定の収益を所属機関より求められ管理業務に時間が割きにくい事も阻害因子です。管理部門での定期的な研究大会は開催できる様になりましたが、管理の学術的探究につながる研究、報告はまだ少ない状況です。
 日本理学療法士協会職能課では指定管理者研修を行い、都道府県で管理者間のネットワークを進めています。しかし、ネットワークだけでは解決できない部分も多く、当部門の使命は山積しています。
 これらのことから、今後の理学療法管理の発展のため、2021年度、分科学会化を目指し、以下の項目を重点項目とします。理学療法管理の専門性を追求し、他職種からも認められる(認定、専門制度)理学療法管理の高みを目指します。そのため、会員の皆様のご協力をお願いいたします。
  
  1.発表の場を確保し、理学療法管理研究報告を基に管理の専門性を追求する
   (学術大会の発表演題を蓄積し、新たな取り組み、ケース報告の標準化や
    ロールモデル構築を集約し、専門性を牽引する指標とする)
  2.クリニカルラダー等ガイドラインとなる指標を作成するため、他分野の情報
   を参考にする。
  3.管理専門性構築を目的とし、施設、会員情報を収集し戦略的提言可能なデー
   タベースを構築する
  4.管理スキルを学ぶ場を確保し、管理者の成長を促す
      (管理の基礎知識の学習の場 管理者育成支援)