2015.10.01

概要

設立の趣旨

理学療法管理部門は、日本理学療法学会の下に組織された、12分科学会 5部門のうちの一つです。理学療法士協会の専門領域であった教育・管理領域から分化、発展してきた部門組織です。元来、教育と管理は関連の深い領域です。業務、病院等組織のなかで人材育成や組織管理を体系化し、そのスキルを効率的に習得することで、組織力を向上させ、理学療法の価値を医療チームや組織内でさらに高めることが可能となります。
病院、施設、訪問事業所など理学療法士が働く組織の規模や形態によって管理の対象となる領域や課題は様々です。2014年度のPT協会資料によると会員の所属する施設は15,350施設あります。そのうち会員5人以上の施設は4,465施設(30%)です。非会員理学療法士やリハ関連職種を含む多様な組織のなかで、管理的な役割を担うPTは相当数いるものと推測されます。更に、各組織のなかで次世代のチームリーダーとして管理能力を発揮することが期待されるPTも増加しています。
理学療法の管理に関わる会員への情報発信や課題解決に資する場となるよう、日本理学療法士協会・日本理学療法学会の求められる部門の役割と活動を明確にすることが部門の当面の課題です。そのため、運営幹事は立候補・選挙ではなく学会運営審議会から選定されて当部門が設置されました。
 

定義
理学療法管理とは、質の高い理学療法を提供し、組織ミッションの達成に貢献するために、組織・人材の活性化や効率化を図り続けることである。(2014理学療法管理部門による)
 

重点課題   *2019.10月追記しました

近年、理学療法士は急増し、その多くの理学療法士を管理することは重要な課題です。理学療法士の急増に伴い管理者も増えておりますが、管理系の研修を受ける機会が少なく、管理教育を学んでいるものが少ないことも問題です。また、経験年数が浅い時期に管理者になる方も多く、管理研修より技術研修を優先する傾向、多くがプレイングマネージャーであるため出来高算定の収益を所属機関より求められ管理業務に時間が割きにくい事も阻害因子です。管理部門での定期的な研究大会は開催できる様になりましたが、管理の学術的探究につながる研究、報告はまだ少ない状況です。
日本理学療法士協会職能課では指定管理者研修を行い、都道府県で管理者間のネットワークを進めています。しかし、ネットワークだけでは解決できない部分も多く、当部門の使命は山積しています。
これらのことから、今後の理学療法管理の発展のため、2021年度、分化学会化を目指し、以下の項目を重点項目とします。理学療法管理の専門性を追求し、他職種からも認められる(認定、専門制度)理学療法管理の高みを目指します。そのため、会員の皆様のご協力をお願いいたします。
  
  1.発表の場を確保し、理学療法管理研究報告を基に管理の専門性を追求する
   (学術大会の発表演題を蓄積し、新たな取り組み、ケース報告の標準化や
    ロールモデル構築を集約し、専門性を牽引する指標とする)
  2.クリニカルラダー等ガイドラインとなる指標を作成するため、他分野の情報
   を参考にする。
  3.管理専門性構築を目的とし、施設、会員情報を収集し戦略的提言可能なデー
   タベースを構築する
  4.管理スキルを学ぶ場を確保し、管理者の成長を促す
      (管理の基礎知識の学習の場 管理者育成支援)

主な領域

  1. 診療業務管理
  2. 診療報酬改定対応
  3. 医療安全管理
  4. 労務管理
  5. 人事考課
  6. 人材育成
  7. 人間関係
  8. 経営情報管理と分析活用
  9. 臨床指標及び経営指標構築と管理
  10. 外部審査・監査対応
  11. 臨床ガイドラインの管理
 など

登録会員数(2018年4月1日現在)

5,339名