代表運営幹事挨拶

我が国では、高齢化による勤労世代の減少が懸念されはじめ、労働力の確保から、企業の定年延長が検討されています。企業には、勤労者が65歳までの雇用を望み、能力に問題がなければ雇用を継続する義務が生じています。こうした制度の中で、中高年者の再雇用時の運動機能評価と指導に理学療法士が関われるのではないでしょうか。また、年金支給年齢の引き上げなどにより、もっと働きたい中高年者のニーズを把握したうえで、安全に従事できる職種を選択していただけるような助言や指導も求められるでしょう。今までの理学療法は、疾病や外傷後の治療介入が中心でしたが、我々は予防に関する介入方法のノウハウも蓄積・共有しはじめており、我が国の勤労世代を支援できる専門職の集団であると自負しております。そして、高齢勤労従事者のみならず、すべての世代の疾病予防、健康増進に理学療法士が必要とされる時代が来ています。働く人々、すべての世代の健康を支えるための一翼を担い、特に「高齢者を活かす社会のしくみ作り」のための専門性が発揮できることを期待しています。

2015年4月
日本理学療法士学会分科学会・部門
産業理学療法部門
代表運営幹事 山崎 重人