運営幹事のブログ(活動報告)

産業理学療法部門としての活動報告
中央労働災害防止協会 腰痛予防対策講習会の講師派遣

 産業理学療法部門が始まって以来、中央労働災害防止協会(略して中災防)主催の腰痛予防対策講習会の講師派遣にお応えしてきました。
 本部門で企画してきたSTEP1,2研修会も、こうした講習会での講師派遣人材の育成も視野に入れております。
 この中災防講習会には他職種の講師も混ざるなか、年々講義内容の評価が高まり、今年度30年は全国都道府県39箇所に理学療法士の講師派遣が実現しました。
 今後も高評価を維持して産業理学療法の認知のために尽力してまいります!

山崎代表運営幹事の活動
 
日本職業・災害医学会会誌に論文載りました!
「産業保健分野における理学療法の現状と展望」JJOMT Vol.66, No.5, 2018


要旨:【現状】日本理学療法士協会では,近年の多様化する労働者の健康確保,生産年齢人口の減 少,および高齢労働者の増加などへの対応が重要な課題になっており,理学療法士の知識と経験 は諸問題解決の一役を担えるのではないかと考えるに至り,産業保健に関わる理学療法士の育成 の検討に着手しだした.2013 年に日本理学療法士協会内に産業理学療法部門を設立し,産業保健 分野で活動できる人材育成カリキュラム案と産業保健理学療法の定義案の作成,および各種研修 会の開催,介入効果の学会発表,また各腰痛予防講習会での実技講師などの活動をしている.し かし,産業保健分野で各専門職と働いたことがほとんどない環境にある我々は,勤労者にはもち ろん各専門職にさえ,この分野で何ができるのかが認知されていないうえに,労働安全衛生法の 中でも 50 人以上の職場での選任の明記はされていない.

【展望】我が国における一次予防領域,高齢労働社会,健康経営と両立支援への貢献を視野に, 人材育成・エビデンスの構築・対外的な発信力の強化の 3 つの課題に取り組んでいく.1人材育 成;この分野の理学療法定義・人材育成カリキュラム案が成案となり活動の加速化を進める.2 エビデンスの構築;一次予防領域での介入効果蓄積は急務である.3対外的な発信力;理学療法 士の専門性を産業保健分野の各専門職に認知してもらうことが最重要であると考える.理学療法 士が産業保健分野へ参画し,人的にも質的にもアップすることに貢献し,疾病の再発予防ひいて は医療費の負担軽減,生産性維持・向上へ貢献でき得ると考えていることから,この分野への参 画については関係各協会・学会との繰り返しの議論が必要であると認識している.理学療法士の 専門性を認知してもらい,関係職種相互の専門性を発揮しながら,産業保健分野のあるべき姿に 向かう協働体制の確立を目指す.

山崎代表の論文全文です。お読み下さい。
http://www.jsomt.jp/journal/pdf/066050341.pdf





 


明日運営幹事の活動
 
明日運営幹事も論文が載りました!
「産業保健領域で応用できるリハビリテーション技法について:過去5年間(2011年〜2015年)の文献調査研究」
日本職業・災害医学会会誌 JJOMT Vol.66, No.4, 2018     
エビデンスの構築に貢献してまいります。

要旨:目的:少子高齢化による労働人口の高齢化に伴い,中高年齢労働者の体力増進を図る一助 とするため,文献調査を通して,中高年労働者の産業保健領域に応用できるリハビリテーション 技法を抽出・整理することを目的とした.
方法:ブレーンストーミング法にて日本語・英語両方の検索用語を抽出・集約した.文献検索 作業は,CiNii,PubMed の検索エンジンを使用し,取り込み基準を1比較研究(Comparative Study),2比較対照試験(Controlled Clinical Trial),3無作為化比較対照試験(Randomized Con- trolled Trial;RCT)と設定し,過去 5 年間(2011 年~2015 年)の雑誌への投稿論文を抽出した.
結果:日本語 33 件,英語 167 件の合計 200 論文が抽出された.主なリハビリテーション技法の 介入内容は,筋力トレーニング,有酸素運動,ストレッチ,通常の理学療法であり,我々が日常 臨床業務で用いている介入内容であった.その他,多職種による包括的介入,教育的介入,人間 工学的アプローチによる介入等が含まれていた.考察:今回抽出された論文でのリハビリテーション技法に関する介入内容は,我々が日常臨床 業務で行っている介入方法であり,対象者が疾患に罹患していない者であること以外,特に大き な違いはなく,リハビリテーション専門職種の有する知識・技法が十分に適応できるものと思わ れた.リハビリテーション技法は,疾病・障害が予測される者に対しても十分活用でき,疾病予 防・障害予防に貢献できると推測される.
結論:リハビリテーション医学の中で用いられている各種運動療法は,産業保健領域において も十分活用でき,かつ適応していくことが可能と考えられた.

明日運営幹事の論文全文です。お読み下さい。
http://www.jsomt.jp/journal/pdf/066040264.pdf


その他の活動予定もご紹介します。
活動1:「はじめて学ぶ予防理学療法」分担執筆(発刊来年度予定)
第3部 壮年期における予防理学療法学 3-1 壮年期における産業理学療法
1章 人間工学の考え方(用い方)A人間工学とは 
B産業理学療法で用いる人間工学的評価と思考
活動2:2018年12月20-21日:作業管理実務講習 in 名古屋2日間コースに参加予定
第四管区海上保安本部 中部空港海上保安航空基地の見学, グループ討議, 名古屋市立大学医学研究科環境労働衛生学分野 榎原 毅先生, 一般財団法人日本予防医学協会 統括産業医 赤津 順一 先生の講義などを学んで参ります。

 

川又運営幹事の活動報告
 
報告:公益社団法人日本産業衛生学会・一般社団法人日本予防医学協会 主催
エイジマネジメント研究会 秋のシンポジム「働くための体力とエイジマネジメント」
で講師を務めます。テーマ「中高年の生活習慣と体力」

開催日時 2018年 11月7日(水曜)13:45開始
場所 東京都江東区住吉2-28-36 江東公会堂 ティアラこうとう(B1F小ホール)
お近くのかたご検討下さい。
ジンポジウムの詳細は以下をご覧下さい。
https://www.jpm1960.org/seminar/pdf/agemanagementautumn2018.pdf


以前の報告
「職場における身体活動・運動指導の進め方」という書籍に、ご縁あって執筆に携わらせていただきました。本書は、働く人々の身体活動・運動を科学的エビデンスも踏まえながら掲載されており、かつ実際に企業で行われている取り組みなども紹介されています。
これから、産業保健分野での運動指導をする方にとっても、すでに取り組まれている方にとってもヒントや新しい発見がある本だと思います。
本には付録として、各章をまとめたスライドやフィットネス動画がダウンロードできるようになっています!是非お手に取ってみてください。
産業理学療法部門運営幹事 川又華代

加藤運営幹事の活動報告
 
 報告1:ホームページ管理もさせて頂いております。教育領域に身を置いており、なかなか産業保健領域への実践報告ができず自分に納得できておりませんが、やや後方支援のような立場かもしれません。
 指定規則の改正を迎えようとしております。卒前教育の中では特に臨床実習のあり方が問われており、大きな変革と言えます。
 先日指定規則改正後新たに卒前教育に加わる「管理学」に向けたテキストとして「理学療法管理学」(南江堂)が発刊され、分筆しております(第6章職域の拡大 6-1.職域拡大とその背景 D.ウィメンズヘルス、産業理学療法、予防理学療法)。
 今までの授業では「地域理学療法」科目の枠組みで産業理学療法領域を教授しておりました。指定規則指針には「就労支援」という名目もあります。大きな意味での「予防」への卒前教育を推し進めて行きたいと思います。
 報告2:

2019年2月16日には愛知県理学療法士会主催の「産業保健理学療法 基礎講座」がございます。私が企画立案し, 協会の助成金付き研修会として認められ, 地元名古屋で開催予定です。県外からの参加者も大歓迎です。募集開始時期もう少しで発表できます。あとわずかお待ち下さい!

岡原運営幹事の活動
 
ご報告 書籍-分担執筆しております。「Plant Factory Using Artificial Light? Adapting to Environmental Disruption and Clues to Agricultural Innovation」 発行日: 2018年中に発刊予定です。よろしくお願いします。

【職業性腰痛予防講師育成研修会STEP2 】は協会初の実地研修が取り入れられた研修会となりました。会員各位の産業保健分野への意識も日々高まっており、本研修会は募集開始から2日足らずで定員を上回るご応募を頂きました。
 本研修会は、実地研修を経てGood Point、KAIZEN Point、腰痛予防体操をチーム毎に資料をまとめ発表するワークショップを設けました。プレゼンテーションでは、作業管理・作業環境管理・健康管理が踏まえられており、腰痛予防体操も現場で取り入れやすい具体的な提案やユニークな視点もあり、活発な質疑応答も交わされました。
一方、企業の生産力を維持・向上するための採算性を踏まえた提案は数少なく、企業からの依頼で必要とされる根幹の意識が不足している一面が浮き彫りとなりました。講師の先生からは、医療者目線の提案だけでは、全く視点の異なる企業の専門職や現場の方々に受け入れられず、要求を満たせていない。と厳しいですが現実的な総評を頂き、一人一人が産業保健分野への関わり方を見直す機会になったと思います。
受講者のみなさんからは、当分野で理学療法士が求められている事、企業に関わる厳しさや産業保健分野で活躍する前に得ておくべき最低限の知識や資格が明確になったなど、感想を頂きました。
 構想と準備で約3年。協会事務局及び関係者の皆様のご協力、企業のご厚意を頂くことで開催に至ることができましたことをこの場をお借りして感謝申し上げます。
来年度も開催予定となっていますので、皆様のご応募をお待ちしております。


第23回職業リハビリテーション研究・実践発表会(2015,11)参加報告
職業リハビリテーション研究・実践発表会は、独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援機構の企画により毎年開催されています。
目的として、職業リハビリテーションに関する調査研究や実践の成果を広く周知するとともに、参加者の間で意見交換、経験交流等を行うことにより、我が国における職業リハビリテーションの質的向上と障害者の雇用の促進に資すること、とされています。
参加者は、障がい者職業センター職員や障害者雇用に取り組む企業の人事関係者が多く、医療従事者が全体の2割程度といった印象です。
発表者のうち理学療法士は私1人だけかもしれません(未確認です)。
参加して印象に残ったことを以下に記載させてもらいます。
障がい者雇用に取り組む企業は、病気や障害が分かり難いことから医療機関に直接問い合わせることに抵抗があり、都道府県庁の福祉課や支援機関の方々に相談されることが多いようです。企業の発表の中に、難病がある方の在宅就労を目指した事例があり、在宅生活している障がい者の潜在能力を引き出したいという企業が県庁の福祉課へ相談したところ、地域の理学療法士へ伝わり、車椅子の座面を調整や作業環境の整備により見事就労できた報告がありました。仕事が難しいと諦めていた本人と両親は、新しい生きがいが見つかり大変喜ばれているとのことでした。
企業は、障がい者が働けるように積極的に取り組まれていますが、障害特性や動作能力または適した作業環境が分からず頭を抱えることが多いようです。復職活動や就労支援に直接関わることが少ない私達理学療法士ですが、官庁や企業向けに障がい者の潜在能力や適した作業環境を発信していく、アドボカシー(代弁)していくことで、今まで就労が難しいと思われていた重度障がい者が仕事に就ける可能性が医療ー官庁ー企業の共通認識となり、連携ができる仕組みを展開することにより社会全体の利益につながることがあるのだと感じました。企業に出向き就労環境の整備に対する提言を行うことや障がい者が社会復帰しやすいように地域の役所と連携するなど、産業へ関わる理学療法士の重要性を改めて知るきっかけとなりました。
以上、長文になりましたが報告させて頂きます。
産業理学療法部門 運営幹事大阪府立急性期・総合医療センター
岡原 聡

佐藤運営幹事の「今日この頃」
2017年11月25日、26日
産業衛生分野の学会の1つである日本職業・災害医学会の第65回学術大会が福岡県北九州市で開催されました。シンポジウム「産業医学とリハビリテーション」では、当部門の山崎代表運営幹事がシンポジストとして登壇し、「産業保健分野における理学療法の現状と展望」というタイトルで講演を行いました。高齢労働者が増加する今後の日本において、理学療法士の持つ知識と技術は、労働者の疾病予防や健康寿命の延伸に貢献しうることを説明し、産業医や保健師、社会保険労務士など、既に産業衛生分野で活躍している職種と協働して一次予防に関わっていく構想について熱い思いを述べました。会場には産業医の先生方や理学療法士など多くの方々が集まり、熱心な意見交換が行われました。
この学会は理学療法士の参加者が多く、一般演題においても産業理学療法に関する数多くの演題発表があり、活発な質疑応答が繰り広げられました。産業理学療法が少しずつ浸透してきているそんな手応えを感じた2日間でした。2018年は和歌山で開催されます。興味のある方は、一度参加してみませんか。

2016年10月22日、23日
 第64回日本職業・災害医学会学術大会が宮城県仙台市で開催されました。この学会は産業衛生の発展に寄与することを目的に、医師、看護師、理学療法士を始め、産業衛生に関わる多くの職種から構成されている学会です。今回、学会参加および演題発表をする機会をいただきましたので、ご報告致します。
 シンポジウム「糖尿病をかかえる勤労者への支援」では、糖尿病を有する勤労者に対して如何に治療、内服、食事療法、運動療法のコンプライアンスを高めるかについて討論されていました。運動療法に関しては、理学療法士がシンポジストを務め、仕事と運動・身体活動支援の両立をどのように実践していくべきかについて白熱した議論が展開されていたことが印象的でした。その他にも、「働く女性の職場環境」や「慢性疼痛を抱えた勤労者就労支援」のシンポジウムも大変興味深く、産業衛生分野は理学療法が貢献できうる分野であると改めて実感しました。2017年は福岡で開催されますので、興味のある方は一度参加してみては如何でしょうか。

平成30年度職業性腰痛予防講師育成研修会(STEP1 名古屋、広島、石川)ご参加頂きありがとうございます。次年度の企画進行中です。ご期待下さい!

 

講師 高野先生 (広島会場)

講師 高野先生 (広島会場)

名古屋会場の様子

名古屋会場の様子

講師 浅田先生 (名古屋会場)

講師 浅田先生 (名古屋会場)

 2017年度腰痛予防講師育成講習会(STEP1)北海道, 東京, 福岡の3会場, 終わりました。ご参加の皆様ありがとうございました。
東京会場 (2017年8月20日)の様子写真でご紹介します。

福岡会場 (2017年9月17日)台風直撃!当日の詳細報告
 
 台風の影響で参加者26名 半数弱の参加予定者が交通機関、台風の影響で急遽欠席となりました。
開催の可否に関しては参加者にはやきもきさせましたが、協会のご尽力もあり、金曜日の午後には参加予定者には一斉連絡ができました。
今回は不測の事態により、案内の手続きを期限内にすませばキャンセルが認められ受講費の返金がされますのでキャンセルされた方は期限までに手続きの方よろしくお願い致します。
受講者が少なかった分、実技はより濃厚にできたように思いました。帰路も新幹線が停電でかなり遅れが発生するなどトラブル続きで無事に帰ることができたか心配でしたが、何とか皆様のご協力の下、研修会を終了できました。
今後の課題としては、参加者が実技内容をしっかりと理解、習得し、他者へ指導ができるようになること、しかも、ある程度統一した指導力の習得が課題と思われ, そのために他者の移乗動作をしっかり観察し、チェックできる目を養い、かつ実践できることが重要かと思いました。
福岡会場担当 運営幹事 明日 徹

国家試験に出題されました。

第52回理学療法士国家試験にて産業理学療法領域の問題が出題されました。
午前 問題37

工場生産労働者の腰痛対策として、産業理学療法の観点から
優先度が低いのはどれか。

1. 作業姿勢の評価
2. 作業方法の変更
3. 職場の配置転換
4. ストレスの軽減
5. 労働生産性の維持


                             答え3




 

2017年運営幹事ニューメンバー加入!

2017年運営幹事ニューメンバー加入!

東京大学医学部附属病院 22世紀医療センター運動器疼痛メディカルリサーチ&マネジメント講座特任研究員 川又華代先生が新運営幹事に任命されました。松平先生とともにご活躍されております。
パワーアップした産業理学療法部門にご期待下さい。

 

札幌全国学会無事終了! 
 
札幌学術大会最終日、無事産業理学部門企画終えることが出来ました。最後のセッションにもかかわらず、100名を超えた人数集まりました。松平先生、野村先生のご講演楽しく、わかりやすいお話でした。座長と講師の皆様の腰痛「これだけ体操」の傑作写真をご紹介します。
運営幹事トライデントスポーツ医療看護専門学校 加藤芳司