10年間で2,318名の患者が死亡した。死亡リスクは、スタチン服用群で18.5%(5046名中935名)、非服用群で27.7%(4997名中1386名)であった。
最大運動耐容能は、≦5.0MET、5.1~7.0MET、7.1~9.0MET、9.0>METで分けられた。
交絡する可能性のある因子(年齢、BMI、人種、βブロッカー薬服用の有無、カルシウム拮抗薬服用の有無、アンジオテンシン変換酵素阻害薬服用の有無、アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬服用の有無、アスピリン服用の有無、利尿薬服用の有無、喫煙歴、心血管疾患の既往の有無、高血圧の有無、糖尿病の有無)で補正後の結果は、スタチン服用の有無と最大運動耐容能は独立して、死亡率と有意に関連していた。
スタチン服用群での死亡率は、最大運動耐容能が最低の群を1とすると、補正ハザード比は、5.1~7.0METの群で0.64、7.1~9.0METの群で0.41、9.0>METの群で0.32であった。同様に非服用群での死亡率は、最大運動耐容能が最低の群を1とすると、補正ハザード比は、5.1~7.0METの群で0.74、7.1~9.0METの群で0.57、9.0>METの群で0.37であった。
5.0≦METスタチン服用群を1としたときの補正ハザード比は、5.0≦MET非服用群1.35(p<0.0001)、5.1~7.0MET非服用群1.02(p=0.81)、7.1~9.0MET非服用群0.81(p=0.01)、5.1~7.0METスタチン服用群0.65(p<0.0001)、9.0>MET非服用群0.53(p<0.0001)、7.1~9.0METスタチン服用群0.41(p<0.0001)、9.0>METスタチン服用群0.30(p<0.0001)であった。