対象に抽出された1,245名のうち875名(82%)が参加した。平均年齢は81.7±4.8歳、女性は509名(58.2%)であった。 研究参加者と非参加者は、性別や年齢に差はなかった。 非参加者の平均年齢は81.4歳(Mann-Whitney U = 591.0、P = 0.427)、女性は60.3%(χ2= 0.16、df = 1、P = 0.681)であった。
フレイルの有病率は38.8%であった(95%CI = 33.9-43.6; n = 155)。 PFPの有病率は17.3%(95%CI = 13.4-21.1; n = 69)であり、非罹患者と比較して性別および年齢に有意差があった。 MFPの有病率は22.8%(95%CI = 18.1-27.0; n = 91)であり、性別や年齢との関係は認められなかった。 また、SFPの有病率は6.8%(95%CI = 4.2-9.3; n = 27)であり、性別との関連が認められた。フレイルタイプの重複を調べたところ、MFPのみを有するものが最も頻繁なタイプ(95%CI = 33.2-49.3)であり、続いてPFPのみ(95%CI = 22.8-37.9)、 PFPおよびMFP(95%CI = 5.7-16.2)であった。ロジスティック回帰分析では、PFPリスクは性別が女性であることと加齢により高まるという結果が得られた。
フレイルではない人と比較して、いずれか1つのタイプを持つ人の死亡リスクは1.9倍(95%CI = 1.1-3.7)であり、2つのタイプを有する人は3.9倍(95%CI = 1.5-9.8)、3つのタイプを持つ人では10.4倍(95%CI = 2.7-41.6)であった。